展覧会情報

共通彫塑研究室は、全学科全専攻学生を対象に立体領域の授業を担当・開設しています。
定員100名をこえる一部学科の「彫刻」科目については、他の研究室と分担して担当しています。

造形学部に関する開設科目

造形総合科目Ⅰ類[必修]

日本画学科2年生 「彫刻Ⅰ」〔必修〕(学科定員39名)
油絵学科2年生 「彫刻Ⅰ」〔必修〕(学科定員 油絵専攻120名・版画専攻20名 計140名のうち100名)
視覚伝達デザイン学科1年生 「彫刻Ⅰ」〔必修〕(学科定員117名)
工芸工業デザイン学科2年生 「彫刻Ⅰ」〔必修〕(学科定員120名)
空間演出デザイン学科1年生 「彫刻Ⅰ」〔必修〕(学科定員108名のうち約88名)
建築学科1年生 「彫刻Ⅰ」〔必修〕(学科定員72名)
基礎デザイン学科1年生 「彫刻Ⅰ」〔必修〕(学科定員73名)
デザイン情報学科1年生 「彫刻Ⅰ」〔必修〕(学科定員76名)

造形総合科目Ⅰ類[選択必修]

造形学部全学科1年生対象 「彫刻Ⅱ」木材〔選択必修〕
「彫刻Ⅱ」粘土・石膏〔選択必修〕
(履修定員40名)×2科目

※ 造形総合Ⅰ類[選択必修]は、他の領域または同一領域であっても他の教育単位が担当する授業を必修として全10学科1年生の選択が可能です。この科目を2科目開設しています。

学科別科目Ⅰ類[必修]

彫刻学科2年生 「彫刻F」〔必修〕実材実習(金属・石彫)
石彫選択(学科定員33 名のうち半数が選択)
「彫刻G」〔必修〕実材実習(金属・木彫)
木彫選択(学科定員33 名のうち半数が選択)

造形構想学部に関する開設科目

造形構想基盤科目[必修]

映像学科1年生 「造形実習Ⅱ」(彫刻)〔必修〕(学科定員76名)
クリエイティブイノベーション学科1年生 「造形実習Ⅱ」(彫刻)〔必修〕(学科定員76名)

全学部全学科学生と大学院生に関する開設科目

造形総合科目Ⅱ類 「彫刻」〔選択必修/自由選択〕

※造形総合Ⅱ類科目は、原則として履修すべき学年の指定は行っておらず、自学科の必修科目や文化総合科目と重複しない時期、また時間帯に履修することができます。造形学部の学生は、選択必修科目となりますが、所定の単位数を超えた分は「自由選択枠」に単位として算入されます。また、造形構想学部の学生が修得した単位は全て「自由選択枠」に卒業所要単位として算入されます。

各開設・担当科目の教育目標

造形総合科目Ⅰ類[必修]「彫刻Ⅰ」

 必修授業においては、日常私たちの身近にある物をモチーフとして選んでいます。「教育の理念」で述べた「自己の外側の世界」と言う時、ここでは漠然と外の世界をイメージするのではなく、「具体的な物」をモチーフとして置いています。シンプルでオーソドックスな課題設定を心がけています。
 対象を見て制作するということが昨今では、ともすれば手垢の付いたありきたりな美術表現、安易な描写力養成法、造形美術の初歩的訓練と誤解され易い状況があります。しかし、この授業では、学生のみなさんに思考を伴った観察、すなわち「見ること」そのものに重点を置いて欲しいと考えています。各自、自分の見ている物をどのように認識するのか、それは結局自分がどのように対象を捉えるかに始まって、対象を捉える自己の在り方にまで溯ることになります。
 この授業の意義は、見ることによって考えることを停止した手作業の体験や、手業(てわざ)の訓練ではありません。言いかえるなら、この授業における「作品」は、対象を見て把握したり、自分の作品を見て解釈し直したりした諸々の判断による二次的副産物です。より重要なのは、『「モチーフ」と「素材」と「自分」』という三つの関係の中で、試行錯誤を繰り返す制作プロセスそのものだと言うことが出来ます。
 この授業においては、いわゆる「描くための技術」としての狭義の「デッサン力」や小手先の技量は反古になります。これまで受験勉強において実技の訓練を重ねてきた学生も、全く経験の無い学生も、等しく同じ出発点から始めることになるでしょう。
 普段何気なく見過ごしている「外側の世界」にある「些細な物」を徹底的に観察し、制作を通して、一人一人が言葉では言い表すことが出来ない造形美術の手応えを実感して欲しいと考えています。

造形総合科目Ⅰ類[選択必修]「彫刻Ⅱ」
木材〔選択必修〕
粘土・石膏〔選択必修〕

 選択必修授業においても、「彫刻Ⅰ」と同様、日常私たちの身近にある物をモチーフとして選んでいます。
 「彫刻Ⅱ」を選択するみなさんは、「彫刻Ⅰ」と並列課題として選択しても、「彫刻Ⅰ」への積み上げ式課題として選択しても、どちらでもかまいません。(上記「彫刻Ⅰ」を参照してください)
 彫刻制作において、同じ素材・同じモチーフで繰り返し制作することは、非常に大切な行為です。ことさら多様性のみが注目され、幅広い体験が"強迫観念的"に求められるようになった今日の教育では、こうした授業はごく少数になりましたが、「一度やれば二度目も同じこと」ではありません。同じ素材やモチーフに何度も挑戦することは、以前出来なかったことに再びチャレンジするという意味だけにとどまらず、自分のテーマや思考や技術を深め、更に広げるチャンスであり、新たな発見に出会う貴重な機会です。歴史上の様々な作品をあげるまでもなく、美術家やデザイナーにとって、同じ素材・同じモチーフで繰り返し制作することは、いたって普通の行為です。
 共通彫塑研究室では、基本的素材やモチーフによる制作に、みなさんが繰り返し挑める機会を、造形学部全10学科を対象に「彫刻Ⅱ」(選択必修)として開設します。

学科別科目Ⅰ類 [必修](彫刻学科2年生)

彫刻F〔必修〕実材実習(金属・石彫)石彫選択
彫刻G〔必修〕実材実習(金属・木彫)木彫選択
※「彫刻F」と「彫刻G」の選択肢の中から、「石彫」・「木彫」のいずれかを必ず選択

 「石彫」か、「木彫」のいずれかを選択して制作します。
 この授業では、美術表現に必要不可欠と言われる要素のうち、特に言葉による説明的な要素から出来る限り遠ざかることで、自分と実材の間に起こる造形上のせめぎ合いを経験します。従って、ここでは制作物がいわゆる「彫刻」として成立するかどうかは最重要ではありません。
 実材を使用し、ただ「物」を観察し、ただ「物」を造るという一見単純な設定の中ですら、自らの特質がモチーフ観察と材料とのやり取りの中から湧出して来る事実と向き合って欲しいと考えています。同時にそれぞれの材料に関する基本的技術を修得する機会とします。

造形構想基盤科目[必修]「造形実習Ⅱ」 (彫刻)

 この授業では、日常の身近なものをモチーフに立体制作します。
 対象を見て制作するということが昨今では、ありきたりな美術表現、安易な描写力養成法、造形美術の初歩的訓練と誤解されやすい状況があります。しかし、この授業では、学生のみなさんに思考を伴った観察、すなわち「見ること」そのものに重点を置いて欲しいと考えます。
 授業最終日に向かって作品を仕上げるという意識ではなく、自分の見ているものと制作している物の違いを出来るだけ無くしていくよう心がけてください。デッサンや立体制作することで、ただ対象を眺めているよりも観察視点が広がり、使用する素材によって考察の観点が変化したり深まったりすることを体験してください。
 モチーフの観察と制作を通して、日常生活の中で行なっている「見る」という行為のあいまいさ、「見る」ことそのものについても考える契機としてください。言葉で紡ぎ出す世界の向こうに、あるいは普通名詞で区分できる概念の隙間に、広大な造形世界が広がっていること、そこには観察する対象とともに自分の視点観点が大きく関わっていることなどを実感してください。

造形総合科目Ⅱ類[選択必修/自由選択]
「彫刻」/石材、木材、テラコッタ、ブロンズ、素描など〔選択必修・自由選択〕
(開設時期、期間など詳細については、シラバスを参照してください)

 造形総合科目Ⅱ類は造形学部の選択必修科目です。自学科の必修科目や文化総合科目と重複しない時期、または時間帯に履修することができます。所定の単位数を超えてさらに履修した科目は「自由選択枠」に卒業所要単位として算入されます。また、造形構想学部の学生も履修可能で、修得した単位は「自由選択枠」に卒業所要単位として算入されます。
 造形総合科目Ⅱ類「彫刻」は、全学部全学科専攻学生を対象として、立体造形上の体験をより深める事を希望する学生に開設しています。
 普段、立体制作の機会のない学生にとっては、細分化された専門分野に捕われることなく、また、立体制作を専門とする学生にとっては、制作環境を変えることによる若干の緊張感と新鮮な環境の中で、自分自身の新たな視点を見出す機会として欲しいと考えます。
 この授業においては、自主的制作が可能な環境を整えた上で、素材や道具を限定しています。一見不自由に思えるこの限定条件によって、素材と制作過程に対する意識をより一層強く持って欲しいと考えます。
これらの条件を設定することで、「自己の外側の世界」を意識する契機となると共に、そこを糸口として受講する学生諸君一人一人と担当教員が、相互に理解をより深めることができると考えています。

履修上の注意(本年度中の再履修、授業延長はありません)

 共通彫塑研究室が担当する全ての授業(必修科目・選択必修科目)において、成績評価が「不可」(素点60点未満)、または「未受験」(受講しなかった場合)、もしくは、「対象外」(病気・怪我その他やむを得ない理由により、制作が途中で出来なくなった場合や、出席日数不足などは課題制作物が採点対象にならない)となった場合も、授業延長や作品再提出は、授業の性質上、また施設設備の都合上行っていません。従って、当該授業の開設期間終了後に成績評価の保留はなく、本年度中の単位認定は行いませんので注意してください。
 再履修となった学生は、次年度の夏季休業期間中に開設する『夏期集中実技授業』にて再履修して下さい。再履修学生は、翌年の夏休みの計画などに注意して下さい。詳細日程は、翌年の6月末頃、所属学科研究室などを通して再履修者に連絡します。

石彫場(全学共通工房)について

当研究室では、全学共通工房として石彫場を管理運営しています。
 石彫場は、共通彫塑と彫刻学科の正課授業で使用することを基本とするとともに、工房スペースの許す限り、課外で自主制作(石彫制作、石材加工、コンクリートによる制作)を希望する全学生(学部、大学院、所属学科、所属コース、専攻、学年を問いません)にも開放しています。
 石彫場使用を希望する学生は、正課、課外とも、共通彫塑研究室(11号館2F)において、「使用計画書」(書式は共通彫塑研究室にあります)に必要事項を記入し提出する事で利用が可能です。

「石彫場」施設設備使用に関する概要

対象学生
共通彫塑、彫刻学科両研究室の開設する、石およびコンクリートを使用する「彫刻」 の正課授業使用を最優先とします。(石彫場は、課外用施設ではありません)
自主制作(正課授業外の彫刻学科学生使用も含め、全学部全学科、大学院全専攻の全学生)に開放します。
主な設備・備品
床上移動式クレーン(2.8t吊り)
エアーコンプレッサー/削岩機/ルートハンマー/チッピングハンマー/集塵機/エアホース/ハンマードリル/チッパー/三又/チェーンブロック/チルホール その他(同工房備品の工房外貸し出しは原則として出来ません。)
注意事項
1.石彫場で使用する素材は、原則として、石もしくはコンクリートに限ります。
2.石彫場使用の際には、危険な作業もありますので、服装、機材使用方法などには充分注意し、安全管理などに関する研究室の指示に従って下さい。
3.石彫場の使用時間は原則として午前9時〜午後5時とします。
4.日曜、祝祭日など、大学の定めた休校日は使用できません。又、研究室の都合により、開放しない日や使用時間を制限することがあります。
5.多くの工具が使用時に騒音を発生します。使用時間の定められた工具に関しては、使用規則に従って下さい。
6.石材は学外で購入するか、石彫場にある使用可能な材料の中から各自が選んで購入使用することも出来ます。いずれの場合も事前に共通彫塑研究室まで連絡し、搬入1週間前までに許可を得て下さい。