研究活動

きつねっぱら公園

園名板

2011

北西入口/プレイグラウンド入り口

使用素材と技法
ブロンズ(木材原型による蝋型鋳造/セラミックシェルモールド鋳造法、
表面処理:着色)
白御影石(原石:中国産、表面処理:ジェットバーナー仕上げ)
サイズ:174h×85w×50d cm

制作意図
キツネの子が、尻尾をケヤキ*1に化かしてコゲラ*2を誘き寄せています。キツネの子は、ふり返ってコゲラを見ていますが、どうやらコゲラは、まだキツネの存在に気づいていないようです。「友達になりたいのかな?」それとも「食べちゃうの?」未来の「小平の昔話」、新しい物語は、子ども達に自由に作って欲しいと思います。

*1 ケヤキ(欅/槻とも言う):小平市の「市の木」 
*2 コゲラ(小啄木鳥):小平市の「市の鳥」
南東入口/玉川上水緑道入口

使用素材と技法
ブロンズ(木材原型による蝋型鋳造/セラミックシェルモールド鋳造法、
表面処理:着色)
赤御影石(原石:インド産インペリアル・レッド、表面処理:本磨き)
サイズ:192h×66w×46d cm

制作意図
かつて、小川町に広がる雑木林には、キンラン*がそこここに咲いていました。小平グリーン・ロード/玉川上水緑道でも普通に見られたキンランは、乱獲などで一度姿を消してしまいました。この園名板は、いつの日にかまた、キンランがたくさん咲き乱れる姿を見られますように。そんな願いを込めました。

*キンラン(金蘭:日本のごくふつうのランの一種。1990年頃から急激に減少。1997年には「絶滅危惧Ⅱ類(VU)(環境省レッドリスト)」に指定された
南東入口/玉川上水緑道側入口

使用素材と技法
ブロンズ(石膏原型による蝋型鋳造/セラミックシェルモールド鋳造法、
表面処理:着色)
白御影石(原石:茨城県笠間市稲田産、表面処理無し:玉石野面)
サイズ:200h×170w×90d cm

制作意図
かかつて青梅街道に沿って並んだ民家と社寺の裏には、遥か南まで畑が延びていました。「きつねっぱら公園」は、短冊地割りで、人家から最も離れた場所でした。玉川上水に広がる雑木林にあって、ここだけは、なぜか原っぱだった場所で「きつねっぱら」と呼ばれていたそうです。この場所が「きつねっぱら」だったのは、もう昔のことになりましたが、公園園名板の親子狐には、末永く地域の人たちの暮らしを見守って欲しいという思いを込めました。